Column No.3 スタイリッシュ・シンガー

 

音楽院公式コラム


柚希美来の演出美
【 Félicité (フェリシテ)】
からのメッセージ


歌は音符と旋律のコンチェルト
〜 ドラマチック&LUXURY な世界へ

演出家
   柚希 美来 

Column No.3
─────────
スタイリッシュ・シンガー 

 長年、内外の歌姫について研究し、
感じてきたことがあります。
歌は上手だけれど、
心に響いてこなかったり、

どんな唄を歌っても、
あまり変わり映えがしなかったり…。

そのような
プロシンガーはたくさんいます。

これは、私がイメージする
”スタイリッシュ • シンガー“

ではないのです。

最初お会いした金井優佳嬢の場合は、
控え目な方の歌らしく、
品よく、エレガントでした。

それからまだあまり
月日は経っていませんが、

優佳嬢は素直で理解が早いため、
進歩が著しく、
あすなろの木のように、

日に日に
スタイリッシュ• シンガーへの
道を切り拓いて
ゆかれています。

⚪️タイリッシュ・シンガーは、
その歌手の方が
歌そのものに賭ける想いが強く、

それぞれの歌の中に、
工夫された自分自身を

投影させており、
「プロ中のプロだなぁ」と、
感動させられる歌姫です。

⚪️まるで女優が
歌手を兼ねているような美意識から

ファンの皆様の心や感情に、
癒し、潤い、喜び、希望、活力を
与える魅せる歌の匠です。

⚪️歌質、歌詞のメッセージ力、
感性、表現力、

ビジュアル、雰囲気が、
ライブやコンサートホールに
お見えの方々の

音楽脳の五感を心地よくしてくれます。

幅広いジャンルを、
スタイリッシュにカバーする
点が
特徴といえるでしょう。
少しはイメージができましたか。

次に、内外の歌姫で、
例をあげてみますと。
007シリーズ主題歌シンガーで、
英国のエリザベス女王2世から

大叙勲を受賞された世界的歌姫、
シャーリー・バッシー嬢。

『帰り来ぬ青春』
『This Is My Life』
『Something』を聴かれた方は、
大女優が渾身の歌演技を
しているかのようです。

『ボディガード
〜 I will always love you』で

女優と歌手でファンを魅了した
ホイットニー・ヒューストン嬢。

強い鳴りをもつ
中高音ミックスボイスが見事で、

声帯を閉めて、息の圧をかける
ベルティング的中高音発声です。
歌自体が新しいジャンルと
いわれたスーパー歌姫。

新型コロナ見舞いのために
自宅から、
『HERO』を歌った
マライヤ・キャリー嬢

やはりベルディング発声で、
5オクターブ以上の音域の美しい歌に
圧倒されます。

国内でいえば──。
街角の歌姫こと、クミコ嬢は、
包み込むような優しさと
温かさが卓越していて、

言霊を心にしみこませてきますね。

バラードの女王、
高橋真梨子さんの
『ごめんね』『for you』

を聴くと、
極限まで詞の力を声質の色気として、

歌い上げていて圧倒!

日本レコード大賞受賞曲
『Jewelry day』を
歌う
綾香嬢は
神が舞い降りたかのように歌い、

心に染み込みます。

苦労や逆境をはね返して
歌力をつけ、

名曲『ノラ』で
人々のこころをつかんだ
門倉有希嬢。

彼女のハスキーボイスは
リスナーの心を釘付けにしました。

美空ひばりさんや懐メロを、
見事に歌うキム・ヨンジャ嬢、

『みだれ髪』『長崎の鐘』は絶品で、
日本人の誰よりも、
詩情豊かに、目頭を熱くして、
上手に歌う韓国の歌姫に
脱帽させられます。

ここにあげた
数名の歌姫は皆さん、

一曲が終わるまで、
その曲のストーリーの中に
観客を引きこんでゆきます。
歌手とメロディと歌詞とステージの
四位一体が

脳の側頭葉に貯蓄された感動が、
その後、ふとした時に、
その歌手の歌声が思い出されたり、

無意識にハミングしていたり、
呼び覚ましたり…。
この四位一体が歌手に本物の力を与え、
ファンの
人生を魅了するのです。

優佳嬢は、
脳科学のお勉強にも熱心です。
脳はメロディーを聴く時と、

メロディーにのせて
詞を歌にする時とでは、

音楽脳の使い方が異なります。
また歌う時の表情は、
脳の働きを反映させ、

音楽脳へも影響します。
したがって、脳トレから顔トレまで、
やってもらっています。

厳しいはずのレッスンですが、
優佳嬢が素直に、淡々と、
やりこなしてゆく様から、

過分な教え子をもったと
感慨深いですね。

現在、女優が舞台の中で
歌芝居を演じている美意識で、

ファンの皆さまを
惹き込んでいける歌手に

チャンレンジしてもらっています。

来る7月31日/8月1日の
バースデイライブにおいて、
どのような新しい歌姫の世界を
見せてくれるのか、

楽しみですね。

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